年齢からくるニキビ
更年期からのニキビ
ニキビというと、主に10代の思春期にできやすい肌トラブルというイメージ
がありますが、成人しても大人ニキビとして、
さらには40代の更年期を迎えて改めてできやすくなる方が多いんですね。
更年期にできてしまうニキビは、10代や20代にできるものとは
その発生メカニズムも異なるため、対処するためにもその理解が必要になるんです。
ニキビというのは、皮膚科では尋常性ざ瘡<じんじょうせいざそう>とも
呼ばれていて、過剰な皮脂に細菌が繁殖することで炎症を起こし、
それが表出したものです。
更年期にできやすいニキビも、これと良く似た症状となりますが、
一般的には吹き出物という呼び方の方が分かり易いかもしれません。
更年期を迎える女性はホルモンバランスが非常に乱れやすく、
これが根本的なニキビや他の肌トラブルの原因となっていることが多いんですね。
女性ホルモンの中でも特に、エストロゲンと呼ばれるホルモンが
大きく減少するため、この時期は皮脂の分泌も活発になりやすく、
それがニキビができやすい肌環境をつくってしまいます。
それに加えて、年齢に伴う肌細胞のターンオーバーも乱れがちで、
肌表面に不要な古い角質が蓄積されがちです。
そのため、毛穴も塞がりやすくなり、
上記の過剰な皮脂分泌も重なってニキビができやすくなるんですね。
また、更年期にできるニキビは顎周りなどのフェイスラインに
集中しやすいことも特徴で、思春期にできやすいTゾーンとは部位が異なります。
フェイスラインは普段のお手入れも行き届かないことも多く、
注意したい部分になります。
人の肌は、肌内の水分が減少してカサつき始めると、
皮脂をどんどん分泌してその蒸発を防ごうと働きます。
それが過剰量の皮脂となって、
ニキビができやすい環境を整えてしまうことに繋がります。
年齢と共に、肌が水分を保っておく力も低下していくため、
乾燥と共に上記のような理由から皮脂分泌が繰り返されやすくなっていくんです。
ニキビの直接的な要因が過剰量の皮脂ですから、それを防ぐためにも
特に更年期を迎えると保湿ケアが重要になってくるんですね。
ニキビができやすくなると、肌に油分をあまり与えない方が良いと
考えてクリームなどを使用しない方がいますが、
やはり水分と油分のバランスが大切で適度な乳液・クリームによるケアは
必要になってきます。
普段丁寧にお手入れしているつもりでも、
なかなかニキビが改善されないという方は、
今使っている基礎化粧品を少し見直してみるのも良いかもしれませんね。